「私なんて、どうせ誰にも選ばれない」
ずっとそう思って生きてきました。
肌の綺麗なあの子や、すれ違うたびに、
シャンプーの良い香りがするあの子を見るたび、
胸の奥がキュッと苦しくなる。
私には、
ずっと隠し続けてきた、
「体臭」という大きなコンプレックスがあったからです。
忘れられない、あの夏の日の「失敗」
数年前の夏、職場の憧れの先輩と、
初めて2人きりで営業に出かけるチャンスがありました。
猛暑の中、緊張も重なって、
自分でも気づくほど汗が止まらなくなってしまって。
移動のタクシーの中、
先輩がふと窓を開けたんです。
「あ、ごめん。
なんかちょっと、こもってる気がして」
悪気のないその一言が、
当時の私には、
鋭いナイフのように突き刺さりました。
「私のニオイのせいだ」頭が真っ白になり、
そこからの記憶はほとんどありません。
恋をする資格なんてない。
人と近づくのが怖い。
そうやって、
自分で自分の心にシャッターを下ろしてしまいました。
「隠す」のをやめて、自分と向き合ってみた
それからの私は、
とにかくニオイを消すことに必死でした。
でも、
香水で無理に隠そうとすると、
今度は香りが混ざって、
余計に不安になる悪循環。
ある日、
鏡に映る疲れ切った自分の顔を見て、
涙が溢れてきました。
「私、いつまで自分を責め続けるんだろう」
このままじゃ嫌だ。
そう思った私は、
ニオイを「隠す」のではなく、
「自分の身体をケアしてあげる」
という気持ちに切り替えたんです。
食生活を見直す。
(お肉や脂っこいものを少し控えてみる)
インナーを徹底的にこだわる。
(通気性と消臭性の高い天然素材に新調)
お風呂での洗い方を変える。
(ゴシゴシ擦らず、優しい泡で包むように)
驚いたのは、
身体のケアを丁寧に重ねるうちに、
トゲトゲしていた自分の心が、
少しずつ丸くなっていくのを感じたことです。
「あぁ、私、
自分のために頑張れてるじゃん」って。
自分を少しずつ認められるようになった頃、
今のパートナーと出会いました。
最初はやっぱり怖くて、
近づくたびに身体が強張ってしまっていた私。
ある時、
思い切って過去の失敗と、
コンプレックスを泣きながら打ち明けたんです。
彼は驚いた顔をしたあと、
優しく笑ってこう言ってくれました。
「全然気づかなかったよ。
一生懸命なところも、
ちょっと汗かきなところも、
全部ひっくるめて〇〇ちゃんでしょ、
僕は今の〇〇ちゃんが大好きだよ」
その言葉を聞いた瞬間、
心の中にあった重い塊が、
すーっと溶けていくのが分かりました。
完璧な人なんて、
きっとどこにもいません。
みんな、
人には言えない秘密やコンプレックスを抱えて、
必死に生きている。
もし今、あなたが、
「体臭」や何かのコンプレックスのせいで、
恋することや一歩踏み出すことを、
諦めそうになっているなら。
どうか、自分を責めないでください。
失敗した過去があっても、
あなたは今この瞬間も、
誰かに愛される価値がある素敵な女性です。
まずは今日、
頑張っている自分の身体を「お疲れ様」と、
労わってあげることから始めてみませんか。
あなたの心が、
一歩前へ進むきっかけになりますように。
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