笑うしかないはずなのに、
なぜか涙が止まらない夜があった。
「もう大丈夫」って、
自分に言い聞かせているのに、
胸の奥にピリッと残る、
スパイスみたいな痛み。
きっとあの人も、
上手に生きているように見えて、
どこかで同じような、
傷を抱えていたのかもしれない。
余裕がなくて、
本音を隠して、強がって。
「察してほしい」と思いながら、
結局何も伝えられなかったあの頃。
「わたしを口でとかす、
君の優しさ」に、
本当はどれだけ救われていたんだろう。
想いが溢れすぎて、
「どのタイミングで、
手を繋いだらいいの」なんて考え込んじゃって、
結局、
何もしないまま帰った不器用な夜もある。
SNSを開けば、
キラキラした、
幸せそうなカップルばかりが、
目に飛び込んでくる時代。
理想と現実の間で揺れて、
周りと比べては、
ため息をついたりして。
でもね、今ならわかる。
ドラマみたいな大恋愛よりも、
コンビニの帰りに、
ふたりで並んで歩く時間とか、
「今日もお疲れさま」って、
言い合える何気ない瞬間。
そんな、静かで、地味で、
でも尊い「当たり前の幸せ」こそが、
後から、
振り返ったときに一番あたたかいってこと。
恋愛って、勝ち負けじゃない。
うまくいくか・いかないか、
それだけが全てじゃない。
むしろ、
恋愛そのものを、
「私の人生のプロット(物語)」として、
楽しめるかどうか。
この人といたら、
私はどんな自分になれるんだろう。
私の知らない価値観に触れたとき、
何を感じるんだろう。
傷つくのは怖いけれど、
それでも一歩進んでみたい。
そう思えたなら、
失敗だって未来への伏線。
流した涙だって、私を引き立てる演出。
全部が、次のページをめくるための、
大切なプロセスだから。
もし今、
どうしても諦められない、
「好きな気持ち」があるなら。
相手を信じて、
その想いを、
言葉にしてみてもいいんじゃないかな。
うまくいく保証なんて、
どこにもない。
だけど、自分の気持ちに、
真っ直ぐになれたその瞬間、
あなたの物語は、
確実に新しい一歩を踏み出している。
誰かを好きになったとき、
私のアイデンティティは、
一番激しく揺れ動く。
でも同時に、そこには一番、
自分らしさが映し出されているはず。
恋が始まっても、
もしそれが終わってしまったとしても、
最後に残るのは、
他の誰のものでもない「私の経験」。
あの涙も、あの笑顔も、
全部が未来の私をつくっていく。
だから今日も。
新しい出会いを、
ちょっとした冒険みたいに楽しんでみよう。
だって、
この物語の主人公は、いつだって私なんだから。
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