初夏になると、少しだけ気持ちが大胆になる。
でもその分、心は繊細になる。
ただの友達と思ってたはずなのに、
ふとした瞬間に恋人だったら…って想像してしまうこと、
ありませんか。
たとえば、
夜の帰り道、
「ちゃんと帰れた」ってLINEが届いたとき。
人混みではぐれそうになったとき、
そっと手を引いてくれたとき。
何気ない優しさなのに、
そのひとつひとつが胸に残る。
そして気づいてしまう。
「あれ…私、
この人と特別に見てるかも」って。
でも、そこで止まってしまう。
だって、友達のままでいれば壊れないし。
今の関係を失うのが怖いから。
好きって言えない。
期待しないふりをする。
でも本当は、
引き止める言葉を探していた。
そんな自分に気づくたび、
余計に切なくなってくる。
彼は年下なのに、時々すごく大人びて見える。
逆に、自分のほうが子どもみたいで、
うまく気持ちの整理できなくなる。
年齢なんて関係ないってわかってるのに、
年上の私が振り回されていることが悔しくて。
でもそのギャップすら、
恋の理由になってしまう。
夏は恋が動きやすい季節。
汗ばむ距離感、
夜風の匂い、
少しだけ長く感じる一日。
いつもより感情が情熱的になるからこそ、
今まで隠していた想いも顔を出す。
「勘違いでもいいから、このまま近づきたい」
そんな情熱が、
本当の恋を始めるきっかけになることもある。
私は思った。
ただの友達で終わらせるには、
好きになりすぎていた。
その優しさを、
もう、勘違いのままでは終われなかった。
恋はいつだって、一歩踏み出せるかどうか。
怖くても、切なくても、
その気持ちが本物なら。
今年の夏は、
自分の心に正直になってもいいかもしれない。
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