当時の私は、新しい彼氏ができたばかり。
そんな友達を見て、
なんだか寂しいなと思ったことはありませんか。
でも、
もし、知らず知らずのうちに「そっち側」にまわっていたのが、
自分自身だとしたら。
頭の中は24時間彼のこと。
スマホが鳴れば1秒で返し、
週末の予定は彼のためにいつでも空けておく。
そんな状態でした。
それまで、
毎週末のようにカフェ巡りをしていた、
親友のA子からの誘いには、
「ごめん、その日は彼と約束があって」
「今月、ちょっと彼と旅行行くからお金なくて」
と、
断るのが当たり前になっていました。
「A子なら、私の恋を応援してくれるはず」
「親友なんだから、
落ち着いたらまたいつでも会える」
そんな甘えが、
自分の中にあったのだと思います。
LINEの未読スルーが1日、
2日と増えていっても、
「忙しいから後で返そう」と、
後回しにし続けました。
目が覚めた、あの一言。
異変に気づいたのは、
彼と付き合って半年が経った頃。
彼との小さな喧嘩が増え、
誰かに話を聞いてほしくて、
本当に久しぶりに私からA子を誘いました。
カフェの席につくなり、
自分の愚痴をマシンガントークで吐き出す私。
A子は、
以前のように、
「大変だったね」とは笑ってくれませんでした。
どこか冷めた、
寂しそうな目で私を見つめ、
静かに紅茶を一口すすってから、
こう言ったんです。
「〇〇ってさ、
男で友達を捨てるタイプだったんだね」
心臓がドクン、と跳ねました。
頭を殴られたような衝撃でした。
「そんなことないよ、
だって久しぶりになっちゃったのは」と、
言い訳をしようとした私に、
A子は続けました。
付き合うなとは言ってないよ。
でも、
彼氏とうまくいってるときは存在すら忘れて、
困ったときだけ都合よく呼び出すの、
もうやめてほしい。
私、〇〇の暇つぶしのキープじゃないから。
その日、
どうやって家に帰ったのか覚えていません。
部屋で一人になったとき、
波のように押し寄せてきたのは、
猛烈な恥ずかしさと、
圧倒的な孤独感でした。
私が、
「いつでも戻れる場所」だと信じ込んでいた親友の席は、
私の慢心のせいで、
もう消えかかっていました。
彼氏という、
「たった一人の正解」に執着するあまり、
私の人生をずっと支えてくれていた「大切な1人」を、
私は自分の手で雑に扱って、
捨てていたんです。
その後、
私はA子にLINEではなく、
手紙で心からの謝罪を伝えました。
すぐには元の関係に戻れなかったけれど、
少しずつ、
今度は私から歩み寄って、
時間をかけて関係を修復しています。
彼氏は、
いつか他人になるかもしれない。
でも、
苦しいときに本音で怒ってくれる友達は、
一生の財産。
恋をしているときこそ、
隣にいる友達の手を、
絶対に離してはいけないと気づきました。
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