「なんで、私なんだろう」
付き合い始めて2ヶ月が経った、
ある日の夜。
お風呂上がりのすっぴんで、
髪も乾かしきれていなくてぐちゃぐちゃ。
そんなお世辞にも、
綺麗とは言えない私を見て、
彼が笑いながら「可愛いね」って言ったんです。
そのとき、冗談っぽさを装って、
ずっと胸の奥に閉じ込めていた、
疑問を口にしてみました。
本当はね、ずっと怖かった。
彼の隣にいるのが、
本当に私でいいのかなって。
彼は誰にでも優しいし、
仕事もできて話もうまい。
SNSを覗けば、
元カノは誰もが振り返るような美人だし、
共通の女友達はみんなキラキラ輝いて見える。
それに比べて私はって、
正直、自信なんて1ミリもありませんでした。
弱点だと思っていたところが、
彼の「特別」だった。
「なんで私なの」
私の問いかけに、
彼は一瞬きょとんとした顔をして。
それから少しだけ照れくさそうに、
ぽつりぽつりと、
言葉を紡いでくれたんです。
「うーん、一緒にいると、
一番素の自分でいられるんだよね」
「無理に頑張って話さなくてもさ、
静かな時間が心地いいって思える人って、
今まであんまりいなくて」
「それに、
ちゃんと俺の話を、
真っ直ぐ聞いてくれるでしょ。
気づいたら、
誰にも言えないような、
話したいことが自然と出てくるんだよね」
そう言われた瞬間、
視界がじんわりと滲んで、
なんだか猛烈に泣きそうになりました。
だって、私自身が、
「地味だな」「いつも聞き役ばっかりで、
面白みのない人間だな」って、
ずっとネガティブに、
コンプレックスに思っていた部分だったから。
それを彼は、
「かけがえのない安心感」として、
愛おしそうに受け止めてくれていたんです。
内面の魅力って、自分じゃ、
本当に気づきにくいものですよね。
コンプレックスの裏側に、
自分だけの、
最高の強みが隠れていることだって、
たくさんあります。
周りの子みたいに華やかな外見じゃなくても、
派手な性格じゃなくても。
あなたの持つ静かな優しさや、
飾らない空気感は、
大好きな彼にちゃんと届いています。
もし今、
ベッドの中でスマホを見つめながら、
「なんで私を選んでくれたんだろう」って、
不安に怯えているなら。
それはね、
あなたがダメだからじゃない。
自分の本当の素敵さに、
まだあなた自身が気づいていないだけ。
張り詰めた心の肩の力を、
今夜はふっと抜いてみませんか。
すっぴんの、等身大のあなたのままで、
愛される資格は、
もう十分すぎるほど持っているのだから。
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