人の顔色ばかりを気にして、
「嫌われたくない」と怯えていたあの頃。
その臆病な気持ちが、
いつの間にか、
私の恋愛をも支配していました。
彼の甘い言葉。
心地よくて、蕩けそうで。
パートナーだと思っている相手に、
甘えること自体は、
きっと女性として自然な心理。
でも、
あとから気づいたんです。
あの頃の私は、
ちっとも心が満たされていなかった。
私はいつも、
彼の話を聞く役。何かを頼まれる役。
そして、
その場の空気を壊さない役。
気づけば、
都合のいい「なんでも屋さん」でした。
人に好かれることばかりを意識して、
いいように扱われているのに。
それでも心のどこかで、
「彼ともっと親密になりたい」
そう健気に願っていました。
でもね。
好かれているつもりの幻想と、
大切にされている現実は、
全然違ったんです。
知らないところで
「あの子、いい人だよね」
その一言だけで片付けられていく私。
私の好みでもないヒソヒソ噂と、
中身のない、表面上の関係。
深く知らないまま、
都合のいい扱いで終わる関係。
それは「恋」なんかじゃなくて、
ただの「便利な存在」だったのかもしれません。
いわば、恋の八方美人。
あと一歩のところまでは行くけれど、
なぜか、本命には選ばれない。
でも、
最近はこう思うようになりました。
高い場所に登ること、
それ自体に意味があるんじゃない。
「誰と、どんな場所に立ちたいか」
それが一番大事なんだって。
「頑張れば、いつか報われる」
そう信じて、健気に耐えていた私。
でも、
ある言葉を聞いた時、ハッと目が覚めました。
「無理をして頑張る関係ほど、相手は安心して成長しない」
私が我慢して、頑張って、
繋ぎ止めていた関係。
相手はぬるま湯に浸かって安心しきっているから、
別れを告げられる場面すら、
そもそもなかった。
優しいだけの人?
ただ私を好きでいてくれるだけの人?
それとも、ちゃんと私と向き合ってくれる人?
気づいたら、
「誰を恋人に選べばいいのか」
自分の基準すら分からなくなっていました。
20代も30代も、
恋愛に迷うのは当たり前のこと。
でもね、
自分のアイデンティティを後回しにする恋だけは、
もう、
終わりにしようと思います。
甘い言葉は、刺激的で心地いい。
でも、本当に安心できる関係は、
もっと静かで、深いものだから。
もし今、
「私、都合のいい女かも」
そう感じて、
夜中に一人で泣いているなら。
それは、
あなたの価値が低いからじゃありません。
あなたが、
優しすぎて我慢しすぎているだけ。
自分の心が、
ちゃんと満たされる恋。
あなたは今すぐ、
それを一から選び直していいんです。
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