ある夜、ふとスマホを手に取った。
眠れない夜。だけど、ひとりで寝るのもなんだか寂しい。
カフェで読んだ恋愛記事の、「心が満たされないなら、新しい風を入れてみて」という一文が頭に残っていた。
私、恋してないな。
ドキドキって、いつから感じてないんだろう。
でも、ただの遊びとか、一晩限りの関係とかは、もう違う。
「ちゃんと大切にされたい。でも、ワクワクもほしい。」
そんなワガママ、叶えていいのかな？って思ったけど…
マッチングアプリ。
ちょっと前までは「なんか怖い」とか「ガチの人いるの？」とか思ってた。
でも、登録してるのは案外“普通”の人ばかり。
仕事に疲れた夜にちょっとだけ会話をする人、
共通の趣味で盛り上がる人、
なにより、自分のペースでやりとりできるのが、思った以上に心地いい。
最初は半信半疑。
でも、ある日マッチした彼は、なんだか空気が合った。
メッセージのテンポ、やさしい言葉、ちゃんと敬語で始まるやりとりに、少しずつ心が動く。
恋の始まりって、案外こんな風にゆるやかなんだなって思った。
もちろん、会うまでは慎重に。
会う場所は人の多いカフェ、昼間。
自分の直感を大事にして、無理はしない。
でも、ちょっとずつ、彼のことを知るのが楽しかった。
恋が始まるって、ドキドキだけじゃなくて、
“ちゃんと見てくれる人”に出会えることなんだなって思う。
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鳥取担当：婚活鳥取県結婚相談所フルーツバスケット 西垣文智
